ホレスシルバー

ソングフォーマイファザーのイントロ聴いて、スティーリーダンをパクってやがると思うセンスは正しいが、ホレスシルバーはスティールされた側の人間になります、当たり前ですが。


昨日、フレディレッドのミュージックフロムザコネクション聴いたら、ブルーノートの看板ピアニストが無性に恋しくなって、まずは、先のソングフォーマイファザー聴き、ついで、ホレススコープを。


ソングは何と言っても表題曲のイントロの格好よさ。もちろん、ロンリーウーマンも忘れてはいけないし、こういう作品を、隙のない名盤というのでしょか。


ホレススコープはジャケットが秀逸だけど、作品としては地味目かなと思っていたのだが、改めて聞くと、これも、実に良くバランスの取れた心地よい佳作だ。ブルーミッチェルの端整なトランペットが大好きだ。


しかし、僕にとって、ホレスシルバーといえば、ブローインブルースアウェイ。ブルーノートと言われても、このアルバム。棺桶に入れる1枚。


テーマが流れてきた瞬間に、僕は、それだけで幸せな気分になってしまう。ホレスの煽り立てるようなピアノに乗って、ブルーミッチェルが高らかに歌い、ジュニアクックが熱くコブシを震わせる。演奏が熱を帯びてくるのと一緒に、自然と身体が揺れ、ほおが緩んでしまうのだ。途中、ピースをじっくり聴かすところも憎いです。

いゃ、やっぱりジャズって、いいですね。でも、これはやはり、エベレストで聴いてみたいな。そうしたら、感動はもっと大きくなるのだろうな、なんて、まだリクエストする勇気も無いくせに、そんな妄想に浸っている。