Songs In The Key Of Life Disc-1

 今日もGIRO錬に。強豪諸氏が各地のレースに散り参加者が少なかったので、積極的に先頭を引いてペースを作ろうと思うも、最後まで足が続かず尻すぼみに終わる。ちょっと今日の展開は情けない。
 シャワーを浴びてからナゼかStevie Wonderが聴きたくなりSongs In The Key of Lifeを掛ける。
 僕が真剣にStevie Wonderと対峙したのは1980年。最初の出会いは地元商店街のアーケードでも流れまくったSIR DUKEなのだが、当時の小遣いでは2LP+1EPのSongs In The Key Of Lifeには手を出せず、結局はじめて購入したのはHotter Than Julyになってしまったのだ。南米ガイアナで、何も遮るものがない、正に肌を突き刺す強烈な太陽光に衝撃をうけたことがあるが、Stevieも負けてはいない。初めてHotter Than Julyをターンテーブルに乗せたときにはピアノから湯気が噴き出すような、まさにアルバム名通りの熱演に圧倒され呆然としたものだ。
 さてSongs In The Key Of Lifeに戻ろう。CDではSir Dukeのあと間髪を入れずIWishが畳み掛けてくる。その圧倒的なエネルギーに身をゆだね、彼と同じように目を閉じ肩を頭を揺らしながら恍惚の世界に入っていく。彼の音楽には宗教的ともいえるような神々しい特別な何かを感じてしまう。それにしても、この熱帯雨林のように密生した音楽的密度の濃さはどうだ。様々な音楽から素直に影響を受けても、その強烈なオリジナリティは何ら揺らぐことなく、より深く濃厚に音楽的色彩を深めていくのだからその底知れぬ器の大きさには怖ろしさをも感じるくらいだ。フュージョンタッチの軽く心地よいボーカルで始まるOrdinaly Painにおける大胆な展開と、激しくうねる奔放な演奏も素晴らしくDISC-1だけでもう充分に満たされてしまった。これも素晴らしいDISC-2の話はまた後で。