ミリオンダラー・ベイビー

 耽美的な映画に惹かれたり娯楽大作しか見れなかったり・・・観たい映画というのは時々の精神状態でずいぶん変わるものである。ミリオンダラー・ベイビーも見れば感動するだろうって思いながらも、封切りされたときにはどうにも見る気にならず、いつか観なきゃと思いながら今日に至ってしまった作品である。
 C・イーストウッドとM・フリーマンがビシっと脇を固めてるってだけで独特の空気が流れるのに、その中で萎縮せずに異様に輝くH・アワンクの素晴らしさ。彼女のボクサーとしての成長振りを目の当たりにするだけでも金を出す価値はあると思うし、本当、3人の演技を見ているだけでお腹一杯、陳腐なシンデレラ・ストーリーで幕を閉じても満足すると思うのだが、それはただの導入部にすぎず、家族の問題やズシリと重い尊厳死の問題に入っていくところが素晴らしくも、とにかく辛い。
 昨日のジロ錬は異様なほどマッタリとしたペースだったので、積極的に仕掛けたりするも、全く相手にして貰えず。今のレベルではシーズンが深まり皆がググッとレベルを上げてきた時にはお決まりの”金魚の糞”になってしまう。想像するだけで悔しいから、年寄りの冷や水と笑われようと、もう少し頑張ってみようと思ったりする。。