福島コージさんのレッスンを受けて
少しでも雨を避けることが出来るようにと何度も時間を調整していただいたので、ある程度は予想していたが、実際にあってみるとその人柄の良さは想像以上。せっかく千葉から出てきて貰ったのだからといって、あとのグループレッスンにも参加させて貰うなど、朝８時から日が暮れた７時過ぎまで、タップリとお相手していただきました。さすが、日本ロード界一番の人気物だっただけあって素晴らしく魅力的な好青年で、僕もコロリと参ってしまいました。
教わることが多くて、一緒に走った方の一人が、ホイールに金を掛けるより、コージさんのレッスンを１０回受けたほうが遥かに有益だ、といっていましたが僕も同感。忘れないようにポイントを書き記しておこうと思います。
まず、書いておきたいのはポジショニングの大切さで、コージさんはフォームの問題点をポジションで矯正していくという作業を何度も繰り返していましたが、僕はＭｒ．Ｇにチェックしてもらっているのでポジション的には全く問題ないとのこと。（フォームは荒削りで欠点がたくさんあるといわれましたが・・・）ジロのウェアを着ていたので、僕が通っているショップは最高なんですと胸を張って自慢しまくりました。
いきなり話がそれてしまいましたが、まずは姿勢です。
ケツの穴を閉めてピシっと背筋を伸ばすとお腹の奥に力が入るのが分かります。ここが走るときの支点になるそうですが、まず驚くことは、キチンとした姿勢を保ちながら鼻から息をすると（腹式呼吸）たくさん息を吸えます。これは休めの体勢でダラリとしながら息を吸うとその違いがはっきり分かり、自転車においてもまずは姿勢が大切なのだということを、目から鱗で実感させられます。
ついで、ライディングの基本は８の字スラロームに詰まっているとのことで、その練習を。僕はＭＲ．Ｇにコーナリング技術の不味さを指摘されているので矯正に努めていたのですが、とにかく僕のフォームは酷いらしく、何十周してもＯＫを出して貰えません。外足のペダルを強く押し付けること、カーブの前に息を吐いて力を抜くこと、コーナリング時には遠くを見ることを何度も繰り返して指摘されるのですが、かえって力んでしまうのか、走るラインも安定せず、こいつは確かにマズいと実感させられます。
１２時過ぎに雨が止んだので道路に出て実地での指導を受けることになりました。
とにかく、ちょっとした傾斜に合わせて細かくシフトチェンジをするよう頻繁に指示が出るので、プロの走りは繊細なのだなと感動してしまう。僕は普段ほとんどギアを変えないので特に・・・。
リラックスして大きなフォームで走りましょう！というのが走っている間に何度も飛んだアドバイスで、なるほど指摘された人の、その時のフォームは疲れのためか縮んでいるのが良く分かる。もちろん冒頭に上げた腹の奥のインナーマッスル（以下ＩＭ）を支点とすることが大切で、これは軽い登りを片手ダンシングすると良いようです。かなり難度が高いですが・・・。
登りも何本かこなしましたが、コージさんが絶妙のタイミングで僕を引いてくれました。僕の体が上手く順応できるように少しずつペースを上げてくれるので気持ちよくペダルを回せます。また、横にお手本が居るので同じフォームで走るように心がけると信じられないくらいに呼吸が楽で、これまで経験したことがないダントツで早いペースで登りを駆け上がることができたのです。チームのエース（例えば新城！）をいかに気持ちよく走らせるかが、仕事の一つだといっていましたが、いやぁ、コージさんに何度もアシストして貰っちゃいました！
僕の走りは荒削りで欠点が多いけど、その矯正よりもいい点を伸ばすことに主眼を置いたほうが良いとのことで、もう１ランク上のパワーを付ける練習をするように、例えば、登りできつくなったらギアを掛けてもっと重いギアを踏むようにしなさい（鬼ッ！）という何とも表現が難しいアドバイスを頂きました。
お昼もご一緒し、ハーモニカも聴かして貰ったし、とにかく聞き上手で優しい空気を持った好青年です。東松山まで出向いて講習を受けると交通費だけでもバカにならないので、一度千葉に呼んで皆でレッスンを受けてみたいものです。その価値はあると思います。また、これからコージさんのレッスンを受けてみたいと思う方は、コージさんと話す際に、千葉のサイクルハウスジロのメンバーですといえば、話が直ぐに通じるよう激しく宣伝しておきました。エキップアサダの情報誌もたくさん貰いジロに置いてもらうことにしましたので、興味のある方は読んでみてください。
普段の文体ではコージさんのことを書けません。傲慢なブロガーと嫁さんに批判される僕の文体が、今日だけは完璧に変わってしまいました。彼の人柄は自転車の伝道者になるだけのモノがある。
ほんと皆でお金を出し合って千葉に呼びませんか？土日であっても喜んで出てきてくれるそうです。
