TRUE GRIT

コーエン兄弟は僕の中では最も好きな監督の一人で、ひねりの利いた演出にいつも唸ってしまうのだが、新作TRUE GRITも最高だ。
まず、ジェフ・ブリッジズとマット・デイモンの共演ってだけで、嬉しくなってしまう。J・ブリッジズはオスカーを受賞したクレイジーハートでの演技より良かったと思うし、僕の見立てではマット・デイモンもボーンシリーズを除けばベストの好演。わずか14歳のヘンリー・スタインフェルドも大物二人から一歩もひかず、噂にたがわぬ存在感を見せている。彼女の凛々しさがまぶしい。脇役陣もそれぞれ味があり、コーエン兄弟独特の毒と遊び心とに交わりあって、面白い西部劇に仕上がっている。超単純なストーリーでここまで魅せるとは、さすがコーエン兄弟である。西部劇を観る機会はほとんどないのだが、C・イーストウッド許されざる者やC・ベイルの好演が心に残る3:10決戦の時と並ぶ現代西部劇の名作だと断じてしまおう。
Cベイルといえばファイターでの演技が話題になっているので、これは今後の週末に見に行きたい。
英国王のスピーチは描きこみが足りないと思うが、コリンファースとジェフリー・ラッシュを中心に安定感があるのだ、落ち着いて楽しむことが出来た。

さて、この土日の走行距離は今年初めて200kmを超えた。日曜には高校生にいいように遊ばれてしまったが慌てない。まだシーズン初期なのでマイペースで足を作るだけである。