沖縄備忘録2

二度目の普久川に入った瞬間にズルズルと後方に落ち始め、あっという間に集団から脱落。呼吸が乱れているわけでもなく、脚が張っている訳でもないのに、力が入らない。進まない。裏ももがピクピクしているので、まさに、使い切ってしまったのだろうか?
寂しい独り旅になってしまい、僕はこの一年何やってたんだろう?、自分勝手な週末を許してくれた家族に申し訳ないな、お土産は何を買って行こう?なんて事を考えていた。
ただ、最終列車があるかもしれない、という淡い期待は持っていて、そいつには何がなんでも飛び乗らなければという気持ちでいたのだが、結局列車は現れず、単独ないし2.3人のグループにポロポロと抜かれて行く。
去年同様に阿波の登りで完全に息切れ。このあと僕をパスして行くのは、いわゆる平地番長系の人たちで、つこうとしても、着いていけない。単独では30キロ維持て来ないんだから、着いていけるはずがない。
それでも、高江の関門は15分以上の余裕を持って通過。このあとの下り基調で脚が戻ってくれれば、まだ、完走の可能性ありと見たのだが、(実際、高江辺りで僕をパスして行った選手の多くは完走している)、祈れども祈れども脚は戻らず、登りは蛇行運転をしないと登れず、この走りだと小学生の娘にも負けるなぁ、と思いながら、家族の顔を頭に浮かべていた。
安倍関門は無理だと思ったが、5分程残してなんとかクリア。しかし、気合を入れても30kmでないという状態は、去年より酷く、しかし、身体はあんまり辛くない、という経験した事のない違和感の中で、モガこうと焦るが、身体は全くもって反応せず、タイムアップ、川上の関門で収容される。惨敗である。