エアロスミス

僕の中にいるロッカーって奴は、
ぶっ飛んでて、ハグれてて、アブナイ空気を持っているけど、
セクシーでかっこいい。

僕の中で唯一のロッカーは
ティーブンタイラーで、
最高のロックバンドはエアロスミスだ。


70年代半ばから後半にかけて、洋楽に夢中でアメリカに憧れていた中学時代の僕にとって、エアロスミスは他と交える事の出来ない、特別なバンドだったのだが、まさか35年もの歳月をおいて彼らのライブに足を運ぶ事になろうとは、夢想だにしなかったって、そんなの当たり前だよね。


当時の印象があまりに鮮烈だったので、ランDMCに救われるようにして戻ってきた彼らの姿はあまりに惨めで、情けなくて、どうしようもなく嫌だった。僕の中でのエアロスミスは70年代で一度死んでしまったのだ。

ティーブンタイラーの姿を久々に直視したのはトラボルタのビー・クール(だっけ)で、あの時のようなオーラが漂ってきてゾクゾクしてしまった。そして、今日初めてナマに触れたのだが、やっばり、言葉にしようがない位格好良くて、ドローザラインが炸裂した瞬間から泣けてしまった。

いくら歳食っても本物のロックバンド、エアロスミスであり続ける彼らの根性っていうか、魂っていうのか、は凄いと思うし、僕も心のどこかで、そんな魂を持ち続けたいものだなんて事を思う。

本当に素敵な一日だった。