コーヒー&シガレット

 響やイトウ、ニューポートと云ったジャズ喫茶に入り浸っていた学生時代、喫茶店からタバコの煙がなくなるなんて想像できなかったな。学生時代と言って思い出すのは、タバコとコーヒーと意味のない会話。僕らのたわごとに洒落たセリフはなかったけど・・・。
 この映画を閉館してしまったテアトルで見たのは05年だったか。東京に戻ってきたんだなって実感しながら見てた記憶がある。ロベルト・ベニーニのボケ味で始まり、トム・ウェイツのエグイ反応におどおどするイギーポップには吹き出してしまうし、ゴースト・バスターズのビル・マーレイはブッ飛びすぎ。幾つかイラッっとする話もあるけど、全体としては肩の力を抜いて楽しめる、コーヒ飲みながらボンヤリ楽しみたい作品だ。