Come Away With Me

 Smokyという表現はいいえて妙だと思う。
 知的で微かに霞がかった、それでもどこか仄かな暖かさを感じさせるハスキーボイスが心地よい。バンドの構成もシンプルでどこまでも脇役に徹するところがいいね。もちろんJAZZYなサウンドがベースになっているのだけど過剰なアレンジは控えてノラのボーカルを聴かせることに終始している。
 リッキー・リー・ジョーンズとの類似性を述べないわけには行かないが、豊かな感性の発露を個性として過剰なまでに強調し、才気走って突っ張った、それでいて繊細であるが故の危うさを儚さを感じさせるリッキーに対して、ノラはゆったりと音楽に向かい合っているような気がする。声の質はもちろん音楽的背景も凄く近いと思うのだが、決定的に何かが違う。一方はいつも何かに餓えていて他方は満たされている、あるいは、渇望の訴えと癒されの響きとでも言ったらよいのか。分かりやすいところではノラはカントリーの影響が強く隠そうともしていない、こんなところにも僕はノラの音楽に向き合うゆとりを感じる。でも、二人とも好きだよ。
 さぁ、ノラ・ジョーンズの新譜The Little Williesが発表になった。ちょっと遅れてしまったが、これも期待のArctic Monkeysと一緒に購入してきたので、これからターンテーブルに乗せるつもりだ。今日はタップリと楽しみたいので感想はまた後日。
 今日は何時までたっても風がやまないので外に出るタイミングを計りあぐねていたのだが、5時過ぎに思い立って自転車を持って外に出る。アゲインストをモロに受けるとダンシングしても殆んど前に進まない。何度か強風にハンドルを取られヒヤリとする。こんなときに限ってサングラスを忘れてしまい目が痛い・・・という訳で、僅か20kmで練習終了。仕方ない・・・かな