White Riot

 クラッシュのデビューアルバムを聴いていたら4歳の次女が無邪気に踊りだした。今時の音楽環境に育った子ども達にとってシンプルなパンクは童謡と対して変わらないのかもしれないが、僕にはショックを隠せなかった。
 今思えば破壊的パワーを持ったピストルズに乗っかったレコード会社の販売戦略に引っかけられただけなのかも知れないが、シンプルでストレートでエネルギッシュな初期パンク・ムーブメントは強烈だったし、格好良かった。今思えば気恥ずかしいが、ピストルズのTシャツやなんかを着ていたことは素直に告白してしまおう。僕のベースは当時からコンサバなんだけど、それでもパンクの持つ破天荒で、だけどどこか切ない生き方には憧れを隠せなかった。そんな思い入れを持ってWhite Riotを聴いているのに横で娘がWhat's Michelみたいに与太れながら踊っているのをみると・・・この気持ち何て表現したらいいのだろう。
 まぁ、いい。僕にはやっぱりカントリーミュージックのほうが似合っているのかもしれない。いつかタップリと書くつもりだが、一日の余韻を楽しみながらウィリーネルソンのちょっと鼻に掛かったダミ声に心をゆだねている。この心地よさって何だろう。20代では絶対に味わえない、深くなるばかりの皺と年輪があればこそ味わえる世界なのだ。
 さて、今日の練習はバイクで30km。千葉港までいってオマケで東大グランド・消防署周りを2周。 風が強くて往路は33kmが精一杯。ところが復路の稲毛海本公園界隈では軽くペダルを踏むだけで40kmを超えてくる。いくら漕いでも進まないアゲンストの辛さと、風に背中を押されて走る気持ちよさとが入り混じる退屈はしない練習だったが、内容的にはまだまだ不満が残る。春のトライアスロン挑戦=ピーキングを考えると体が出来上がってくるペースが少し遅いようで苛立ちが隠せない。でもあせっても仕方がない。いつもの繰り返しになるが難しいところである。