ビューティフル・マインド

 7時前には起きてバイクでひとっ走りしようと思ったのだが、雨が降り出したのでローラー台に切り替える。忍耐力がついてきたのか昨日のアドレナリンが残っているのか、あるいは単純にi−Potのおかげか、漕ぎも漕いだり80分!
ベランダでの何の変化もない、機械の一部になったかのような単純な練習にこれだけの時間を費やすなんて、一体僕はどうしてしまったのだろう。シェリル・クロウが力をくれたのかもしれない。考えるほど不思議なランスとの別離、なぜ二人は付き合い始めなぜ別れたのだろう?ランスみたいな選ばれた人間の活き方は僕には理解できない。
 ビューティフル・マインドを観る。ラッセルクロウはいい俳優だ、としみじみ思う。特別な頭脳を持つがゆえに現実と虚構が混同してしまう。そこにあるはずの現実が存在しないなんて・・・気が狂うような世界をさ迷い生きる。最後には幻覚を自分にしか見えない幻想世界と認め、これは自分がマトモではないことを認めることでもあるのだが、それでも必死に現実社会の中を生きていく勇気に心打たれる。そしてジェニファー・コネリーの凛とした美しさはどうだろう。この映画は彼女に支えられているということも出来るのではないか。彼女の芯の通った演技が、平凡な人間には想像すら出来ない倒錯した現実を題材にしたストーリーにリアリティを生み出しているのである。
 さて、この映画を監督したロン・ハワードの最新作が「ダビンチ・コード」なのだが、正直なところちょっと観に行く気が失せた。ストーリーが分かっている作品を、彼の演出で140分というのは僕にはキツくないか。それともトム・ハンクスを信用しておけばいいのか。
 4歳の娘のままごとに付き合いながら、このブログを書いている。ハイ・テンションな状態にある次女の甲高い声と、重爆撃機のようなU2・ボーノの図太いヴォーカル。そして想像のスクリーン・・。
 頭が痛くなってきた・・・。