パフューム

 パフュームを観て凄く奇妙な気分を味わった。
 匂いや香りを映像で表現しようという斬新で挑戦的な姿勢には感じるものがあったし、僕のような俗人でははかりしえない超絶的な感覚を持つ人間の極限への探究心が実に巧く描かれていて、非常に引かれるものがあった。そして、才能枯れした香水調合師を演じるダスティン・ホフマンの哀しくも味わい深い演技も最高だ。もちろん中世欧州のレトロな雰囲気も醸し出されていて、実に素晴らしい映画だったのだ。
 観客の心を一気に”冷ます”あの陳腐で白々しいあのシーンまでは!。
 僕にはありえないシーンであった。暗くて寒い、こんな寂しげな場所で僕は独り一体何をやっていたんだろう、と虚しくもなった。
 本当にあのシーンとラストの凡庸さを除けば最高なのに・・・・。

 さて、スイムがリズムに乗ってきた。今日もティップネスで2000m近く泳ぐ。肩の状態も少しずつあがってきたようだ。来週は一度1500m通して泳いでみようかとも思う。