トレイシー・ソーン「アウト・オブ・ウッズ」

 今日も寝坊してしまいGIRO錬に出席できず。一瞬浜野まで単独で追いかけようとも思ったが、雲行きが怪しかったので?平凡に土曜日コースを走ることにした。
 風が気になってイマイチ気分が乗らずにいるところで、キャノンデールのおじさん?にガツンと抜かれる。検見川マリーナのアタリでボクを抜き去った瞬間のスピードは40kmを超えていたはずだ。すかさず反応して後ろについてみる。
 体型から判断するに、そんなに早そうに見えないのだが、中々ペースが落ちない。幕張大橋の軽い上りもキビキビと走り抜ける。もしかするとボクなどより遥かに早いかもしれない。先頭交代を仕掛けてペースを狂わせては失礼だ、などと思っていたらガクリとペースが落ちたので先頭を交代し、38−40kmペースで走る。
 独走でこの走りは出来ないよな・・・。見栄がパワーを生むのだろうか、などと意味のないことを考えながら引き続けいつものポイントでUターン。再び独走に戻ったのだが、自分としては高いペースを守り続けて練習終了。
 疲れた足は今話題のSKINSで癒す。こいつの効果は先般の出張で証明すみ。絶対の信頼を置いているのだ。

 さて、今年のアルバムを何枚か挙げてといわれたら、まずはリンキンパーク、ナインインチと!!!の3枚だろう。何か文句あったら言ってみて?って感じの選択だね。もちろん、Minutesはちょっとウレセンに走り過ぎて面白くない、Meteoraに比べたら落ちるんじゃないのてなことを感じることもあるが、いずれにせよ、リンキンのライブ行きたいよな、でもボクみたいなおじさんが独りでいってもなぁ・・・なんてウジウジしているのである。
 まあ、リンキンのことは今回の主題ではなくて、じゃあ本当に気に入って聴いてるアルバムは何っていわれたら、Ry CooderとTracy Thornです。ライクーダーのボーカルって年取るほどに深みが出てきて最高だね。そのうちウィリーネルソンみたいな神々しさを纏うんじゃがないかな、なんてほめすぎ?
 トレイシーソーンの新譜を聴いた瞬間にはホント胸を締め付けられるような思いがした。やっぱEverything But the Girlって特別な存在だったから。
 彼女の何ともいえないクールなのに優しいボーカルは、渓谷を流れる水の音のようにタップリとマイナスイオンを含んだ清涼感をもっているようで、ただ、それは都会的な冷たさなんじゃないかななんて思ったり、いやいや、何か包み込まれるよな人肌の温かさを感じたりしながら、20歳過ぎだったボクの情けない毎日が思い出されたりして、なんだか表現に困ってしまうのだけど。
 彼女の歌声と無機質なダンスビートの相性も思いのほか抜群で、過去の思い入れなんてなくてももちろん楽しめる名盤だと思う。何の思い入れもない6歳の娘が無意識に口ずさんだりするくらいだから間違いない。