シェリル・クロウ

 アメリカンギャングスターは予想通り!僕好みの映画だった。
 マフィアが100年かけても出来なかったことを一人でやり遂げた男がいたという事実そのものが興味深い。ヤクを製造業者から直接輸入し(中抜き!)、”いいものを安く”という極めてシンプルな精神で売りさばいてマフィアの前に立った男の、多重人格性と微かな心の揺れをデンゼルが完璧に演じている。妻の愛情を受け入れるためにできた、僅かな心の隙が身を滅ぼすことになるのだが、いくつもの細い糸を手繰りあっての激しい神経戦は見ごたえ充分だ。 ラッセルの体は見苦しいくらいに弛んでいて、オイオイ勘弁してくれよって感じだが演技には相変わらずのキレがある。

 さて、シェリル・クロウの新譜が出たので早速入手。
 シェリルクロウが味わった別離と追い討ちを掛けるような病との闘いを思うと、彼女と自転車を共に愛するものとして、なんか申し訳ないような心苦しいような気分になる。

 一つのささやかなおねだりが、私達の愛の巣をぶち壊してしまった。
 (But I blew up our love nest by making one little request
Diamond ring Diamond ring, don't mean nothing) 

 ランスとの生活あるいは二人の関係がどのようなものだったのか知る由もないが、彼女のように輝きと才能にあふれた女性をボロボロにすることが許されるのだろうか。ランスは癌と戦う闘士じゃなかったのか。少なくとも二人が付き合っていたときに癌が発覚していたとは思いたくない。

 ようやく足首の腫れがひいてきたので軽くテニスを興じる。ローラー台はいつものように45分。明日はもう少しハードに体を動かすつもりだ。