筆をおろしたマドン

 マドンの筆おろしとなるトラ合宿。
 9:00にエアロビをスタートし軽く流して21号に出ると、御大が好きなペースで走りましょうと声を掛ける。
 好きなペースでどれ位?ここまで道案内をかねて前を走っていたので、とりあえず32−33kmで走り始めるとすっと御大が前に出てきて、イキナリ50km超にペースを上げる。これについてこれなければ置いていくよ、という名詞代わりの一発だ。
 前に出た御大がちらりとこちらを見て、僕がついてきていることを確認するとスピードダウン。
 その後はIMマレーシア年代10位のグッチさんが気合の鬼引き。蓮沼への、あの向かい風の中を37−39kmで進んでいく。ちょっとでもペースが緩むと御大が前に出てガツンと気合を入れる。
 アップアップの状態で折り返し点のコンビニに。あれだけ信号につかまりながら平均速度は34.8km。
 こんなペースが続いたら死んでしまう・・・と思ったが、二人のIMはペース走で行こうと決めていたらしくフォローになる復路も37−39kmの走りとなり、ちょっと一服。
 そして、マドンを感じる外房有料道路に。
 踏み出しが軽い。踏み込むより、ペダルを回すとよく進むような気がする。ペダルを回すと、マドンが”もっと回して!”とささやいてくる。しかし、気合を入れ直して走っても、”もう少し頑張って!”という声が聞こえてくる。そうこうしているうちに足が売り切れてヘロヘロに。
 マドンは、やさしい悪魔だ。マドンの要求は留めなく足がついていかないのである。練習してしっかりとした足を作らなければ、宝の持ち腐れになってしまうということであろう。

 今日の練習は通常と走りの質が違うので比較が難しいが、キャドは足元を固めた硬派な車でマドンは上品な高級車といったところか。登りではマドンのほうが踏み出しが軽く楽だと思うが、キャドはトルクを掛けるとガツンと反応するし巡航性も高いような気がする。方向性が随分違うので最後は好き嫌いになるだろうが、僕にはマドンの快適性が嬉しい。もちろんキャドもいいバイクなので高く売れて欲しい・・・なんて欲張りすぎ?

 エアロビセンターに戻ると直ぐに10kmラン。4分30−40秒ペースで走り始めるも5km過ぎから大失速。予想はしていたが、やはり壊れてしまった。あとはもうボロボロである。
 夜は御大のハワイに掛ける熱い話を聞かせてもらい、布団に入ると10秒後には爆睡。今日は幸い!雨が降り始めたのでバイクはパスしてランにしようということになった。体が芯から痛いので出来ればパスしたいと思ったがのだが、根性で60分ジョグに付き合う。IM2名はその後習志野プールに場所を変えて泳ぐということだが、僕は流石にギブアップ。明日誕生日を迎える長女のためにP横山でケーキを買って家に帰る。そして、またも爆睡。

 しかし、今なお全身が痛む。こんな状態で明日は会社にいけるのであろうか?心配である。