コルビー・キャレイ

 絶好の実力試しとなるエアロビ周回。気合を入れて出走したつもりが、エアロビ入り口であっさり千切れる。追走を企てるも集団との距離は開いていくばかり。
 平地からちょっとした登りは、クルクルとペダルを回して快適に走れるのだが、激坂ではマドンを持ってしても僕の体重を支えることは無理なようだ。ちょっと前まで僕が乗っていたのと同じバイクを駆るオレンジキャド君にもブチ切られる。
 それにしてもコンパクトのインナーローを回せないのだから情けない。これには激しくショックを受ける。
 結局のところ、体重増を機材でごまかそうとしたが、キツイ坂では地力がそのまま表れるということだろう。やはり地道に練習して地足を作らねば。
 まずは冬場に蓄えた3kgの脂肪を落とさなきゃ。それでも、まだ70kg代なんだよなぁ。このままドックに入るとウエスト測定ででメタボの刻印を押されてしまうのである。
 
 練習で疲れた体を癒してくれるのはコルビー・キャレイ。なぜか懐かしさを感じる柔らかくて暖かい音楽だ。この心地よい浜風のような楽天的な音に包まれていると、フワフワと和んでしまう。
 大ヒットしたバブリーを始めて聞いたときには典型的な一発屋かと思ったが、アルバムを通して聴いてみても全曲粒そろいで当たり外れがない。
 月並みだけどアコースティックな音作りはジャックジョンソンの系譜。風の心地よさや太陽の暖かさを感じさせるナチュラルなサウンドで、これから夏場にかけてドライブのお供として大活躍してくれそうである。