バーレスク

僕が一番好きなミュージカル映画ムーランルージュで、何回見てもニコール・キッドマンに骨抜きにされてしまうのだが、バーレスクも最高だ!
一発で雰囲気を変えてしまうアギレラの破壊力が凄い。映画の外にいる僕まで思わず立ち上がりそうになってしまったよ。僕らが何に酔いしれたいのかを察して、アギレラとシェールの魅力を引き出すことだけに精力を注ぎ切った演出が素晴らしいのだと思う。小難しい嫉妬や情念とか、あるいは、ナインみたいに才能が枯れた監督の悲哀なんか描かれても、そんなことは、どうでもよいのだよね。
いい映画に出会うと幸せな気分になれる。ロビンフッドにこのバーレスクと、年の瀬に好きな作品に立て続けに出会えて、なんだか今年1年、いい年だったような気がしている。