アルマジロ

 東京都内のとある杜のそばにあるホテルの窓から初日の出を待っていたら、朝焼けで少しずつ赤く染まっていく空の上に、一筋の飛行機雲が伸び出てきた。太く力強く空を引き裂きいていくこの雲のように僕も歩んでいきたいなんてキザことをその時は考えたが、今はやっぱり、あせらず気負わず飄々と頑張っていこうと思うのである。
 僅かな正月休みの間に、みるみるウエストが太くなってしまったので、ちょっと慌てて20kmラン。無理のないキロ5:20で千葉港まで流して復路はビルトアップ。15km過ぎからレースペースに持っていこうと思ったのだが4:30→4:25→4:15とイマイチスピードに乗れず、今日も不満の残る練習になってしまった。
 それにしても、何でこんなボテボテした走りになってしまったのだろう?あまりに悔しいので、いったい何が致命的に衰えてしまったのかを冷静に考えてみた。
 まず第一に感じるのは瞬発力の衰えで、今垂直跳びをやっても20cm位しか飛べないのではないか?
 自慢だった動態視力の衰えも酷い。
 そして何よりも体の硬直化!正座はおろか胡坐すら辛く、最近は座敷での宴会が苦痛に感じられるほどである。体の柔軟性の良しあしが論議になることもあるが、それは程度問題で、僕のように一般生活に支障をきたすようなレベルまで来たら大問題だ。
というわけで今年はヨガを始めることにした。全然体が曲がらないので家族からはアルマジロの柔軟体操などと言われているが、ぐっと我慢して精進しよう。悪いことにはならないはずだ。