M.I.Aライブ中止

 スラムドッグ&ミリオネアの冒頭、無邪気にスラム街を走り回る子供達の背中を押すように流れていたのがMIAの名曲ペーパープレーン。その00年代の音楽シーンに異彩を放っていた彼女が来日するというので、場違いとは思いつつチケットを購入していたのだが、ライブ中止が発表され残念。(そういえば、去年の今頃もKILLERS来日が中止になり、ヤケ酒飲んだ記憶があるな)

 今日は早起きしたが走りに出れないので、録りっぱなしになっていた”歌えロレッタ愛のために”をみることにした。この映画が公開された1980年といえば僕はまだ高校生。当時、アメリカのヒットチャートではポップカントリーが流行っていて、ウィリーネルソンやケニーロジャースといった大御所をはじめドン・ウィリアムスやエディ・ラビットなどなど・・・がチャートをにぎわせていた。
 この作品はロレッタリンの自伝を映画化したもので原題はCoal Miner's Daughter"。田舎の貧しい炭鉱夫の娘として生まれたロレッタは、両親からの暖かい愛情を受けて育つが、14歳になる前に結婚しすぐに出産。そのあとも起伏の激しい毎日を送りながら、ついにはカントリー界の頂点をつかむという、典型的なアメリカン・サクセス・ストーリーで、主演女優賞か何かでのアカデミー賞作品でもある。ジプシーのような巡業生活に疲れて休養生活に入った彼女がステージに戻るシーンで歌った”自分の人生を振り返り、貧しかったけど炭鉱夫の娘に生まれてよかった・・・”という曲が泣かせる名曲だ。
 ただ、カントリーが好きだった高校時代の記憶がなければ僕もこの映画には何の興味も持たなかったと思うし、もし観たとしても何の感慨も持たなかっただろうな。という意味では日本人には微妙な映画である。