■

日本が生んだ奇跡とでも云うべき、上原ひろみの姿を拝みに東京ジャズのグルーブセッションに足を運んだ時の事。
オープニングを務めた上手だけど全くグルーブしないバンドが観客にスタンディングを強要したのにはたまげた。いい音楽には自然と体が反応するのに、何か勘違いしてるんだよね。
観客の多くはハンパな演奏を聴きながら面倒くさそうにしていたのだか、二番手のIncogniteの登場で雰囲気一変。ストリートライフの頃のクルセダーズを彷彿させるようなファンキーな演奏に会場の熱気が一気に上がり、みな前ノリになって体を揺らしはじめた。
僕はこのバンドの存在すら知らなかったので衝撃がデカく、直ぐにベスト盤を購入したのだが、この音がアシッドジャズの範疇で語られているのにも驚いた。アシッドジャズのムーブメントって、ただのファッションじゃなかったのだな。
なんて、世間知らずなお恥ずかしい話でした。
上原ひろみの話は、ゆっくりと酒でも飲みながら、書き直す事にしよう。