コールドプレイ at グラストンベリー・フェスティバル

 21世紀に入っても素晴らしいバンドがたくさん誕生しているけどリンキンパークとコールドプレイは別格だと思う。
 今年幕張まで来てくれたリンキンパークの気合のライブ凄かったな。何の遊びもなく音一つで勝負してくる男気が格好良かった。正直ア・サウザンド・サンズは好きじゃなかったんだけど、ライブで聴くと、やっぱりリンキンパークの文脈の中で流れているって感じるし、とんでもない化け物バンドなんだって体感することが出来た。

 コールドプレイはパラシューツのころから聞いてるけど、メロディはよいんだけど、ちょっとパワーがなくて女々しいような、何となくランディ・ニューマンを彷彿とさせるところがあったりして、どこかオタクっぽい雰囲気が漂っていたのだが、ブライアン・イーノに手伝ってもらったVIVA・LA・VIDAでいっぺんに印象を変えてきて、ますます好きになった。
 ただ、それでも09年の来日コンサートに足を運ぶ気にはならなかったんだけど、僕の中での彼らの最高傑作=というより棺桶に入れたい一枚だとすら感じている=Mylo・Mylotoを引っ提げてのライブatグラストンベリーを観て、そのライブの素晴らしさに見惚れてしまった。
 VIVAで彼らの音楽世界が色鮮やかに輝くようになったなと思っていたが、彼らのライブはとても色彩豊かでアグレッシブな魅力に満ち溢れている。 僕はスノウ・パトロールも好きで、最近リリースされた新譜も気に入っているのだけど、同じ出自=U2の強い影響を受けてる=と美しいメロデイをもつ二つのバンドを区別するのは色彩感覚の違いなのだろうな、スノウは、これももちろん美しいのだけどモノクロの世界を築いていて、音楽としての輝きが違うような気がする。
 
僕はヴォーカルのクリスにブルース・スプリングスティーンみたいな風格を感じるんだけど・・・。自分達の曲と演奏に自信と強いプライドを持っているようで、一流プロだけが持つたたずまいのよさを感じるのは僕だけではないと思う。次来るときはドームかな、絶対に見逃さないようにしなきゃ。


 さて、もうすぐ11年も終わるので今年気に入った作品の総括をしたいんだけど、その前に、これも最近発売されたルー・リードメタリカのLULUにはぶっ飛んでしまった。たぶん今年発売された作品で歴史的アルバムとして語り継がれるのはこのアルバムなんだろうな。ルーリードなんて思いっきり年取ってると思うけど、どうやって最強のヘビメタバンド・メタリカと張り合うようなパワー維持しているんだろう。