The Cyclyst’s Training Bible-3

 嫁さんの許可を貰ってQuarqのパワーメーターCINQO(残念ながらCIの発音はSiでは?)を cyclepowerematers.com というパワーメーター専門の海外ネット通販で購入。現物が到着するのを首を長くして待っている。
 ROTORの3Dクランクと楕円のQリングに装着したセットなので、そちらも楽しみ。解析ソフトとしてパワメタ本(Training and racing with Power Mater) の作者であるハンターアレンが開発したソフトWKO+も購入したので、本の内容と照らし合わせながら各種分析が出来るのだろう?(言葉の問題があるのでゴールデンチーターもダウンロードするつもり)


まだまだ、本の要約が続きます。


7:Planning To Race


The method is the same for you as it is for the pro racer. What is different is the workload.


<Periodization>
 的確な訳語が浮かんでこないが、期間を区切って練習内容を変えていこうという、極めてオーソドックスな考え方で、まずはざっくりと準備期間ーレース期間ー移行期間(オフ)に区分けして、それをさらに細分化していくと、こんな感じ。
1:Transition(移行期間)オフ、体力回復期
2:Preparation(準備期間)練習に入るためのスタート期間
3:Base(土台作り)スピード・筋力・持久力の確立・強化
4:Build(発展期)強度アップ、弱点強化
5:Peak(ピーキング)テーパーリング、レースに向けての調整
6:Race(レース)

 僕みたいなホビーレーサーがオフ作って体を休める必要性があるのだろうか?という疑問もあるが、オフの後クロストレーニングなど行いながら体つくりをはじめ、ベーストレーニングに突入。

 練習サイクルについては”3週ハード1週リカバリー”の周期で疲れをためないようにして、
 BASE期間1→BASE期間2→BASE期間3とシーズンが深まるにつれ練習量と練習強度を上げていく。もちろんこの時期は距離優先で強度は控えめに!
 BUILD期間に入ると強度をアップし、特定のテーマ(たとえば山岳強化!)を持った練習を組み込みながらレースの準備を進めていく。
 ピーク(メインレース)を年間2−3回くらい作るのが妥当だろう。一本のレースにかけるより、ピークを何回か作った方が、十分な回復期を取るという意味でも、バーンアウト燃え尽き症候群)を避け、やる気を保つうえでも、ベターだと思われる。


ここから6章で出てきたENDURANCE(END)とかFORCE(FRC)といった言葉を使ってより具体的に。SPEEDSKILLS(SKILL)MUSCULAR−END(M−END)ANAEROBIC(ANA)と略します。


<BASE PERIOD>
 ベース期間はEND(持久力)、FRC(地脚・馬力)、SKILL(テクニック)という基本能力を作り、十分に確立する期間で8週から12週間(2−3クール)とりたい。このBASE期間はないがしろにされるきらいがあるが、高強度の練習に備えて地脚や心肺能力をがっちりと固めることは非常に重要なので、できるだけシーズン初期のレースは避けて焦らずに土台作りの練習に取り組むべきである。

BASE−1(第1クール)
クロストレーニングも取り入れながらENDにじっくりと取り組んでいくことで、有酸素運動域での持久力を引き上げ、厳しい練習を受け止める体の抵抗力(耐性)を高めていこう。この期間のウェイトトレーニングは高負荷・少回数でパワーアップを狙う(MS=Maximum Strength)。SKILLはケイデンスを上げることとスムースなペダリングを意識して。


BASE−2(第2クール)
ENDトレーニングの中心をクロストレーニングからバイクに移し練習量を増やしていく。
距離を稼ぐためにグループライドもよいが、挑発しあって強度を上げすぎないように。また、冬場にも高いフィットネスを維持している”クリスマス・スター”が周りにいても慌てないこと。
この時期に望ましいコースは、シッテイングでケイデンス(CAD)80+で回しても、LTレベル(L4)以下で登れる緩い登りで、この練習で次のステージで必要なケツ筋が十分に鍛えられる。
 筋トレは前クールのレベル維持で、SKILLは実走でのスプリントも取り入れていく。また、このクールからM−END(筋持久力)を高めるためにL3(テンポ)領域での練習を始めていこう。


BASE−3(第3クール)
 シッテイングでの登りでL4+(FTPやや上)まで強度を上げていこう。このクールの練習量はこれまでで最大になるがENDに割く時間は全体の50%程度に減らす。このクールでも距離を伸ばすためにグループライドを取り入れ、たまにドンパチやってもよいが、絶対にレーシーな練習にしないこと。
 M−END練習(L3テンポ)を増やし、L4強度の練習も始めよう。ウェイトはこれまでに積み上げたレベル維持