富士山レポート

 アザミラインを登ってきた。12キロで5合目に到達する最大勾配22%という激坂コースで、たぶん、僕に最も相応しくないコースだと思うのだけど、怖いもの見たさで。
 
 早朝から雨が降ったり靄で視界が無くなったりで一体どうなるものかと思ったけど、会場についたころには天候が落ち着いてきて、レース中にちょっと降ったくらいで済んだ。

 前半で無理すると潰れると思い、スタートから基本270wで走ってきたら、あっという間に集団から遅れてしまった。こぼれてくる選手を拾いながらペース作ろうなんて甘いこと考えていたのだけど、僕より登りが遅い人って、そんなにいるはずがない・・・。

 とにかく「馬返し」といわれる激坂が半端じゃなく厳しいことは前夜まっくらなコースを車で走って良く分かっていたので、とにかく270w維持のマイペースを保ち続ける。馬返しの恐ろしさは想像以上で、気を抜いて重心位置を後輪寄りにすると前輪が浮いてウィリー状態になる。怖い。コース上に、グレーチングが何か所があって、誤ってここで踏むとバイクが大暴れする。怖い。馬返しを超えても、壁のような激坂が何度も現れる。折れる。

 足を付かずに完走すること以外、特に目指すものがないので、激坂でガガっと出力上げて、そのあとの緩斜面では思いっきり休むような感じになってしまい、精神的な弱さも露呈。

 結果は1時間3分台と後ろから数えるとスグな早いタイムで、レース全体のAPも250台に落ち込んでいた。E3優勝者は40分台!で、50分台前半で走っている人たちがウジャウジャいるから、やっぱりここは僕の戦場ではないなとシミジミ感じて、じっと手をみる。

 金曜から1週間の出張があるのでこの週末は乗れないので、日本に戻って2週間追い込んだら石川か。1キロくらいの登りとキツメのアップダウン、それにテクニカルな下りやコーナーが詰まったロードレースらしいコースだとのことだが、このままだと集団に残るどころか、足切食らう!

レースを終えてプロのゴールを待っているときにツネさんの姿を見つける。いやー好きですね。
下山してからツネさんがしっかり調べていた温泉につかって極楽気分。レース後にはこういうプラスαの楽しみあるといいな。