上原ひろみat赤坂blitz

今まで味わったことのない興奮と感動を噛み締めている。いや、ただ激しく興奮している。

彼女の演奏がただ手数が多いだけの超絶技法に留まらないのは、沸き返るようなアイデアがあるからで、音楽に対して真摯でありながらもお茶目なユーモアに溢れているからで、そして、ジャズに対して屈折した畏怖がなく、天真爛漫に鍵盤を駆け巡っているからであろう。


ジャズの先に上原ひろみがいて、
ロックの先に上原ひろみがいる。


現在の一番尖った先を走り続け、今なお成長を止めないその演奏に、興奮し、唸り、歓声をあげてしまった。


会場をあとにして間もない、赤坂ブリッツでの2時間。文句なしで僕がこれまでに観たなかでの、生涯ベストライブ。


日本には上原ひろみがいる。僕はそのことを誇らしく思う。