恋のロンドン狂想曲

 冬場のトレーニングはランを主軸に据えることにしたのだが、ランにはランの面白さがあると思った。バイクという機材を介さないので、体との対話が直接的になり、体調が良しあしがそのまま練習内容に表れるのだな。


 木曜に皇居でキツ目に走った疲労が残っていて体が重くペースを上げる気にならない。強風に翻弄された側面もあるが、追い風に乗って一つ壁を破っておこうと思った1km走4本目でスピード上げきれず、がっかり。強度上げる練習では、きっちり追い込まないといけないのに中途半端になってしまった。これでは壁を越えて行けない。やっぱり練習にはメリハリが必要だ。
 今日は途中に1kmスピード走4本入れて17km。ランの足が出来てきたら6分回しで1km走7本に増やしたい。ただ、今日の感じだとこの手のキツイ練習は週に1回で良いのかも知れない。週に何回もやっても、追い込みきれず、かえって疲れをため込んでいくだけのような気がする。


「恋のロンドン狂想曲」を観てきた。
その昔、名画と云われるアニーホールを見た時には、ただ退屈で何も感じることなく、ウディアレンの映画なんて二度と見るものかと思っていたんだけど、ミッドナイト・イン・パリが非常に面白かったので、つい足を運んでしまった。
 主人公の夫はデビュー作の後が続かない一発屋の小説家。新作出版に関して編集者から連絡もらえずイラつきながら、向かいのアパートの女性にちょっかいをかける。ひっかけられた女性は式の当日に婚約破棄して、この男にくっついていくも、人の小説そのまま盗んで出版社に送ったこの男の明日はどうなることやら。
 主人公の両親は年取って離婚。父親は老いから逃れようとあがき、結局は若い売春婦に骨抜きにされて大借金を背負う羽目に。父親が母と寄りを戻そうとするも時すでに遅し。、母親はオカルト本屋の変態風オヤジと交際開始。主人公は勤め先であるギャラリーのボスと不倫寸前になりながらも一歩踏み出せず、秘蔵子画家にボスを取られてしまう。母親に借金してギャラリー開こうとするも、インチキ占い師にマインドコントロールされた母親が、最後の最後に首を縦に振らず・・・。みんなの人生どうなることやら。


 滑稽に見える人生模様だけど、僕も高い所から見たら、同じように滑稽でアホらしい人生送っているのだろうな。だからって、人生観かえる気はないけど、なにか心に引っ掛かる映画ではあった。