オリビア・ニュートン・ジョン

父親が名門大学の教授で、見るからに育ちの良さそうなお嬢様。彼女の透明感のある微風のような歌声を聞きながら、アメリカやオーストラリアを夢見たりしたのが僕の中学時代。
しかし、映画グリースで女子高生演じてからは、僕の中では微妙な存在になつてしまった。映画館にも足を運ばず、食わず嫌いのまま、今日まで来たのだが、音楽に彩られた青春映画を集中的にみようと思いたち、グリース、ザナドゥイッツ・フライデーの3枚をDVDで購入。まずは、オリビア祭りからスタートした。


グリースは能天気な青春映画で、ハタチを遥かに越したオリビアが究極的なカマトトぶりを発揮。あまりのベタな展開には笑ってしまうが、ここまで徹底されると、天晴れと云うしかない。ただ、ラストのブラック・オリビアが可愛らしく、トラボルタとグリース歌うシーンは、お金払う価値あり。このサントラはヒット曲てんこ盛りで、昔もフランキーバリとかよく聴いたな。


ザナドゥは僕が大好きなELOが音楽を手掛けているので、全編ポップでカラフルなサウンドに彩られていて、テーマ曲なんかは爆発的に売れたのだが・・・。
これを映画だと思って見ると辛いけど、オリビア・ミーツ・ELOと云う、意表をつかれた、しかし、贅沢を極めた音楽ビデオだと思えば、見方が変わる。映像が流れだすと、希代のメロディメーカー・ジェフリンのPOPセンスを堪能できる、楽しくて幸せな時間が生まれるのである。