ランナウェイズ・アクロスザユニバース

あっけなく今シーズンは終わってしまった。犯人は佐倉後に襲われたお尻の痛み。我慢して病院に行かなかったのが大失敗で、6月に手術する事になってしまった。お尻に関する本は余り出版されてないので、ネットを泳ぎ回り最近ではちょっとした大家になってきた。お尻で悩む自転車乗りは多いと思うので、悩みのある方はどうぞお気軽に声をかけて下さい、なんて。


ドネアはパンチだけじゃなくて、技術とスピードを併せ持った、完璧なボクサーだと思っていたのだが、リゴンドーの異次元のスピードに翻弄され、初回から速射砲のような左カウンターを受けて、攻め手を失ってしまった。それでも、10ラウンドにダウンを奪い、観客を熱狂させるあたりに、スターとしての先天的な何かを感じるが、最後まで試合をコントロールされて、12回には右目に大きなダメージを受けてしまった。試合を通して、ドネアとしては異様に手数が少なかったが、不用意に手を出したらリゴンドーの迎撃パンチの餌食になっていたような。と言うわけでドネアの快進撃は一旦ストップ。試合としては今一つかみ合っていなかったけど、再戦はあるのだろうか。


 70年代半ばに一瞬、巨大な輝きを放ったランナウェイズの映画などを。ありがちな青春映画だけど、ジョン・ジェットが制作にかかわっているので、それなりのリアリティはあるのだろう。それにしても70年代って女の子がエレキギター弾くだけで偏見にさらせれるような時代だったのだなぁ。ヘヴィなロックやるアーティストってってスージー・クワトロだけだったもんな。あの下着姿はイヤだったけど、彼女たちが切り開き、時代に残したものは少なくない。しかし、ラナウェイズ時代にはシェーリー・カーリーにしか興味もたなかったけど、バンドが崩壊した後にもう一度頂点を極めたジョン・ジェットって、中々の玉だ。(ただ、この映画は娘には絶対に見せたくない)


 DVDでアクロス・ザ・ユニバースを。題名から分かる通り、ビーートルズ絡みの映画というより、全編でビートルズが流れる青春ミュージカル。封切時の扱い地味だったけどビートルズに興味がある人は全員見るべき映画だと思う。僕はこの映画でジョンの世界観に酔った。世の中にはビートルズより格好いい”曲”なんていくらでもあるのに、彼らを巡る熱狂がいまだに解けないのは、この素晴らしい詩世界があるからなんだって初めて実感した。