ギター弾きの恋

アンナとその姉妹はアニーホールやマンハッタンの延長線にあり、その完成形とも言えるような作品だが、妻の妹を狙いに行くと云う設定について行けず、やや引きながらの鑑賞になってしまった。


おいしい生活見ていたら、コーエン兄弟のレディキラーがチラチラ頭に浮かんで来て映画に集中出来ず困った。それにしても、成金おばちゃん演じるトレーシーウルマンと、年増殺しのヒューグラント、はまり役過ぎて笑えてしまう。


個人的に「ギター弾きの恋」は特に好きな映画だ。ウッディアレンがどれだけ深くジャズを愛しているかがよく分かる。ショーンペン演じる架空のギタリストの逸話を実在のジャズプレイヤーや批評家に語らせたりするのだが、ナットヘンホフが真面目な顔して評論しているのには思わず笑ってしまった。
胡散臭いアーティスト演じるショーンペンは最高。フェリーニの道がダブってくるようなストーリーも僕の好みで、いつまでも手元に置いていたい僕の名画。


それでも愛するバルセロナはペネロペクルスとスカーレットヨハンソンと云う、僕の好きな女優が揃い踏みしているので、それだけで満足。鼻の下が伸びてしまう。

これぞ食わず嫌いの極致!今ではすっかりウッディアレン中毒者になってしまった。