ビートルズ・トリビュート

 サージェントはいい作品だと思うけど、ビートルズは特別な存在でもないし、最後の来日になるだろうといわれるポールの国立ライブチケットを入手したいとも思わない。
 しかし、グラミー特別ライブのビートルズ・トリビュートを見て、僕が好きな音楽にはビートルズの血が脈々と流れているのだな、という事にしみじみと気が付いた。


 ビートルズが活動を続けていたらこんな作品を作っただろうといわれるELO率いるジェフ・リンが、相変わらずのカーリーヘアで複数回登場するのは当たり前だな。ニルバーナのドラマーとして伝説的な存在でもあり、フーファイのフロントマンとしても大成功をおさめたデイブもビートルズへの愛情を熱く語り、熱く歌い、熱いドラムを披露する。
 一夜限りの復活を果たしたユーリズミックスには泣けてしまったな。スケールが大きく包容力のあるボーカルが素晴らしい。
 ヒア・カムズ・ザ・サンを歌ったファレル・ウィリアムスの優しい歌声も良かったし、ジョン・メイヤーキース・アーバンの共演や、ジョーウォルシュとゲイリー・クラークJrの共演には興奮してしまった。そして、アリシア・キーズジョン・レジェンドが歌い上げたレット・イット・ビーには、ただ、ただ感動!
 そして、スティービーワンダー!。僕が初めてビートルを聞いたのは12歳の時だった。16歳の時にこの曲を聴いて思ったんだ、いつか僕もこの曲を演奏してみたい。もっとファンキーにね!といって歌い始めたWe・Can・Work・It・Outには鳥肌物が立ってしまった。最高だ!


 贅沢で贅沢で、とにかく贅沢な素晴らしいライブ。いつまでも大切にし、いつまでも楽しみたいライブである。