薬師丸ひろ子

 家に戻るとすぐに着替えて軽く走る。長旅でガチガチなった体をホグすようにゆっくりと走る。ここ1ヶ月ほど足の裏を延ばすストレッチ、といっても、朝の歯磨きの時間につま先が高くなった台の上に立っているだけだが・・・のおかげか少し足の運びが良くなったような気がする。おそらく気のせいに過ぎないのだろうが。
 この往復の飛行機で何本かの映画を観たのだが、ウォレスとグルミットは好みではなかった。クレー独特の柔らかさとグルミット豊かな表情、そして聡明かつ献身的な奮闘には惹かれるのだけど。欽ちゃんが吹き替えをしているせいかウォレスには全く感情移入が出来ない。アカデミー作品につまらない自分のギャグ入れるなってんだ!
 日本アカデミーを独占したALWAYSはまずまず。しかし、薬師丸ひろ子よ。あの輝きはどこへいった。1学年下の彼女の熱狂的なファンではなかったが、それでも浪人しているときに彼女が早稲田を受けるらしいという噂を聞けば勉強量を増やし、玉川大学への推薦入学が決まったときには真剣に試験を受けることを考えたり(実際にこの年の玉川大学の倍率は高かった)していたのは事実だ。特別な知性と眩しい位の輝きを持った同世代の代表だったのに。ここで新境地を開いたなんていわれていいのか!おばちゃん役がはまり役なんて・・・・。実際輝きが失せた彼女にぴったりの役だったと思うけど。