トレーニングレベル

レーニングを強度別に7段階に分類したのが下記である。(ARとかENといった略語は頻繁に使うことになるので頭に入れておこう)

<レベル1> AR (Active Recovery)アクティブリカバリ
 FTHR <68%
 強度の高い練習を行った後に行う回復走

<レベル2> EN (Endurance) エンデュランス=耐久力向上
 FTHR 69−83%
 持久力の基礎を固めるための有酸素運動領域での練習でLSDのことをさす。

<レベル3> TEMP (Tempo) テンポ
 FTHR 84−94%
 すべてのサイクリストにとって”Meat and Potatoes”(血となり肉となる最も重要な)トレーニングで、ランスの本にもその重要性が書いてありました。

<レベル4> LT (Lactate Threshold)
  FTHR 95−105%
  FTP値を改善するための練習。

<レベル5> VO2(VO2max) VO2max
  FTHR >106%
  VO2max値改善のためのトレーニング。VO2max値よりやや低い強度での3−8分のインターバル等

<レベル6> AC(Anaerobic Capacity)無酸素運動領域
  FTHR N/A
  通常2分以内のインターバルで行われる、VO2maxの100%を超えた領域での極めて強度の高いトレーニング。

<レベル7> NP (Neuromuscular Power)
  FTHR N/A
  10秒しか持たないようなスーパー超強度のショートスプリントなど


レベル別練習強度をFTP値やFTHR値を使ってまとめたのが下の表であり、表の右側にあるのはそれぞれの強度で行う練習時間(インターバル)の目安である。また、RPEというのはPercieved Exertion Scaleの略で、練習強度を感覚的に0-0.5-1.2…10-MAXに分けたもの。この数値が頻繁に使われることはないみたいだが、念のため記載しておいた。

 Level FTP(%) FTHR(%) RPE 継続時間  インターバル時間
1 AR <55 <68 <2 30-90min
2 END 56-75 69-83 2-3 60-300min
3 TEMP 76-90 84-94 3-4 60-180min
4 LT 91-105 94-105 4-5 N/A  8-30min.
5 VO2 106-120 >106 6-7 N/A  3-8min.
6 AC 121-150 N/A >7 N/A  30sec-3min
7 AN N/A N/A Max N/A  <30sec.

あとで具体的な練習メニューがたくさん出てきますが、ここで出てきたようにFTHR値が併記されているので、パワータップがなくても大丈夫なのです。