花見川バス釣り体験

 痛みは気にならないが、万が一、通勤途中で出血等があるといけないので、無理せずに休養を取る。
 6時前に家を抜け出し花見川でバス釣りを始めたが、1時間ほどたっても全く当たりなく、そろそろ退散しようと思ったところで、そばで素人離れした竿捌きでポイントを探っていたおじさん(とはいえ僕より若い?)に声を掛けられしばし歓談する。聞いた話によると、花見川河口から5kmほど上ったところにある汐留橋の上流は、バス釣りでは少しは名の通ったスポットで、例年だと平日の早朝からバサーが多数集まり移動もままならないくらいだという。それが今年は、カラ梅雨の影響で葦も育たないためかバスの活性が低く、全く釣れないのだと。それで釣り人の数も疎らなのだそうだ。
 そのおじさんは竿を3本用意していて状況に応じて使い分けているそうだが、自転車で云うなら軽量マニアみたいな、細部にまで神経を張り巡らせたこだわりぶりで、この人が釣れないんじゃ、僕なんぞが釣れるはずないと気持ちが萎えてしまう。まぁ、釣り人が少ないのは、バッククラッシュを恐れながらキャスティングの練習をしている僕には好都合なんだけど、やっぱり釣れないとなぁ。修行のためにバス釣り始めたわけじゃないので、もっと気楽にキャッチ&イートを楽しめる海釣りに転向しようかしらなどと、初めて4日しか経っていないのに、いきなり心が揺らいでいる。